初ダートの馬、初芝の馬、障害の最強馬が平地に参戦、等の判断に困る馬が出走してきた時、必ずオッズが偏ります。例を挙げて説明する前にまず合成オッズの説明から始めます。
合成オッズとは
倍率の違う複数の馬券を買うときに、どれも同じ払い戻しになるように資金を割り振ると何倍になるかという数字です。例えば以下のように1番から3点流し馬券を買う時、
馬連 | オッズ |
1-2 | 12倍 |
1-3 | 15倍 |
1-4 | 20倍 |
1-2に500円、1-3に400円、1-4に300円と賭けると
馬連 | オッズ | 賭け金 | 配当金 |
1-2 | 12倍 | 500円 | 6000円 |
1-3 | 15倍 | 400円 | 6000円 |
1-4 | 20倍 | 300円 | 6000円 |
賭け金の合計1200円に対して、6000円が返ってくる。この場合の合成オッズは5倍ということになります。
単勝vs馬単総流しの合成オッズ
ここからが本題。先週のエルムステークスの単勝と馬単総流し3連単総流しの合成オッズを比較してみましょう。自分でオッズを計算するのは面倒なので、競馬研究所というサイトを利用します。
「最新のJRA公式オッズを取得」というボタンを押すと一発で計算してくれるのですごく便利。

初ダートのマルターズアポジーとタイムフライヤーだけ単勝より馬単、3連単の方が儲かることがわかります。
ちなみに去年の有馬記念のオジュウチョウサンはもっと強烈で単勝が9.2倍に対して、馬単の合成オッズが16.2倍という有様でした。
なぜこのような差がでるのか
合成オッズ通りに買うにはお金がかかるからだと思っています。大体の金額ですが、馬単の総流しなら1万円、3連単なら10万くらい必要になります。有馬記念のオジュウチョウサンを応援するファンのほとんどが、100円や1000円の応援馬券、記念馬券だと思っています。本気で勝つと思って馬単、3連単をガッツリ買う人は少ないということでしょう。
馬券にどう役立つのか
上記の馬が来ないと思っているなら無視すればいいので問題ないのです。
来ると思っている場合は例え資金に余裕がなくても単勝以外で勝負するべき。相手を間違えて外れてしまうリスクはありますが、長い目で見ればこちらの方が絶対に儲かるので、鉄の心で耐えてください。
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